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夏の黄檗、萬福寺から宇治へ

さて、2日目。

本日はまず、黄檗宗大本山・萬福寺へ向かいます。言わずと知れた三大禅宗、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗のうちのひとつです。

うーん、やっと来ることができました。2008年の春、一度チャレンジしたのですが、雨は降ってるわ、閉園間際だわで断念したのです。もう4年前なんですねー。足かけ5年以上、行きたい行きたい言っていたわけだ(笑)

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萬福寺の開山したのは隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師です。

禅宗が衰退していた日本で、長崎の唐寺の皆さんが臨済宗を代表する高僧であった隠元禅師を熱心に招請したそうで、隠元禅師はそれを受けて来日したわけです。

当時、中国は明朝。福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺()のご住職をされていた禅師は、63歳の時に弟子20名のほか、仏師、絵師など職人らも一緒に引き連れて長崎に渡ったそうです。ちなみにその船は、台湾の人達に愛される英雄、鄭成功の仕立てた船だったとか。

その後、江戸で四代将軍家綱に拝謁して幕府から山城国宇治の地を与えられ、一寺を建立することになったのです。(そういえば、あちこちに葵の御紋があって、なんでだろうかと思ったのでした↓2008年の入れなかった山門…。)

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隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺」と名付けました。
黄檗山を山号とする寺院は全世界に3つ。隠元和尚のいらした黄檗山万福寺(福建省福州府福清県永福郷) 、黄檗山黄檗寺 (江西省高安県鷲峰山)、それに京都府宇治市3つです。黄檗コンプリートもしてみたいな(笑)

それにしても、当時の63歳が日本に渡るというのにはどれだけの覚悟が必要だったでしょうか。弟子の半数は来日の翌年に帰国しています。禅師自身も元々は3年ほどで帰国のつもりで、中国の弟子達にはそう告げて来日していたようです。日本で弟子になった妙心寺の龍渓性潜などが熱心に引き留めて、結局1673年に82歳で亡くなるまで日本に止まったそうです。

…とまあ、ロマンに思いを馳せるのもいいんですが、隠元禅師といえばいんげん様!…そうです。インゲン豆を伝えたとされています。もちろん、萬福寺にも植えてありましたよ隠元豆!
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萬福寺のホームページによれば

伽藍建築・文化などはすべて中国の明朝様式です。美術・建築・印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹(タケノコ)・木魚なども隠元禅師が来られてから日本にもたらされたもの

とのことで、絶妙の言い回しがされています。
隠元豆も、別に「隠元禅師が手に携えて持ってきたもの」というわけではないようですが、当時の隠元禅師とその一団が伝たものは多くあるようです。

ってなわけで、萬福寺はそんな明朝を思わせるタイムカプセルような場所でした。

異国情緒↓
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日本のお寺さんぽくはないですよね~。

ここに
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…桃を彫る感性とか!(笑)

中国の寺院では定番の
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弥勒さまとか!

伽藍堂の中は、さながら中華街。
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よーく見ますと、奉られているのは
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関羽さん!
お寺なのに!(道教の廟ではよく見かけますが…)ここでは関聖大帝菩薩…菩薩様になっておられた!びっくり。
ちなみにここの柱には「福建省福州市福清」の文字がありましたよ~。

茶の関係でいうと、ここは全日本煎茶道連盟の事務局があるので、あちらこちらに関係する物が…
回廊の灯には
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なんて文字が見えたりします。

煎茶道の祖・売茶翁高遊外をまつる売茶堂でには
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中国かぶれにはたまらない(笑)蝙蝠マークが。

それと、茶に関わるものとしては一応(?)手を合わせたい
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茶具塚なんてものもあります。

さて、境内をじっくり見回った後、もう一つの目標である「普茶料理」をいただきました。

「普茶料理」、漢字を見る度に「普」と「茶」の間に文字が見えてしまい、「プーアル茶料理!?」という条件反射が起きてしまいます(笑)
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それは幻影。

普茶料理は京都市内でもいただけるお店があったり、この萬福寺の山門近くにもお店があるのですが、ここはやはり「萬福寺の」をいただきたいと思い、予約していきました♪

コースはお弁当以外では5000円コースと7000円コースがあります。
基本的なものが揃うという5000円コースをいただきました。

ご飯子(ハンツゥ)と寿兎(スメ)
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ご飯には宇治茶がまぶされていました。寿兎(スメ)は、「清湯(チンタン)ともいわれる澄まし汁。」のことだそうです。淡泊でさっぱりとした味わい。

筝羹(シュンカン)=いろいろもりあわせ
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右下のピンクのものは、湯葉と山芋でできた、なんちゃってかまぼこ(見た目だけ)。右の肉っぽいものは生麩です。好評だったのが、左はじにあるスモークチーズみたいなもの。たぶん豆腐ようのような腐乳のような豆腐干みたいなものでした。きわめてスモークチーズっぽいもので、コクがあって美味しかったです♪

麻腐(マフ)
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「ごま豆腐の元祖ともいうべき洗練された逸品」というわけで、ゴマ豆腐とは別物のようです(?)
確かにゴマ豆腐よりも上品で、ミルキーな漢字がありました。ゴマ豆腐+杏仁豆腐-杏仁と強烈なゴマ、のような物体。

浸菜(シンツァイ)
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いわゆる、インゲン豆のゴマ和えでした。これは季節物枠のようです。

漬け物の盛り合わせ
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うお、ひょうたん!これが美味しかったので、さっそく売店で購入しました。

油 <食べる編に滋のつくりの一文字>(ユジ)

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天ぷらではなく、どちらかというと唐揚げなんだそうです。衣に味がついているので、そのままいただきます。左上の赤いものは紅ショウガ。これには賛否両論(笑)…あまりにも紅ショウガの味だったので。右上の紅白饅頭はおもしろかったです。太極まーくのような作り。左のミートボールみたいなものはアーモンドの衣で何やら美味しいかったんですが、なんだったかというと…なんだ?(笑)真ん中の緑は小芋と抹茶粉、赤は梅干しの砂糖煮みたいなものでした。その他季節の野菜。

雲片(ウンペン)
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これをレンゲでとりわけていただきます。百合根や銀杏なども入っていて、和食らしい大人しい味わいなんですが、見た目があまりにも中華なので、その刺激の少なさに舌がびっくりしてました。(笑)

あ、写真がありませんが、これにデザートである水果(スイゴ)がついてました。
オレンジと茶団子でしたー。

全体的に練りに練られた、大変手の込んだお料理でした。ごちそうさまです。

そうそう、これで茶が美味しかったら言うことなしでした…煎茶道と関わりが深いがゆえに勝手に期待していた私…。

食事する場所の前にはこの開梆(かいぱん)というものが下げられていて、時間を知らせるそうです。
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「魚板」(魚鼓)ともいわれ、これが木魚の元になったもの。前述にもありますが、木魚を本格的に使い始めたのは隠元禅師以降だそうですよ~。

説明文と一緒にQRコードが提示されてあり、アクセスするといつでも開梆の音が聞けるサービスがあります。木魚よりも固そうな音でした(笑)

萬福寺のお経の読み方は独特のようです。経文に節をつけて唱える梵唄と呼ばれるものなのですが、朝課と晩課は大太鼓、大鐘、雲版、木魚など様々な鳴り物を打ち鳴らしながらの読経で、明代の中国南方語で唱えられる(歌われる?)とのこと。

何はともあれ、敷地は広く、建物も見るところも多いので、時間をたっぷりとってゆっくり拝観するのがおすすめですよー。宿坊で一泊過ごすという体験も是非してみたいところです。

それにしても、萬福寺だって重要文化財だらけなのに国宝だの世界遺産だのというビッグネームがインフレを起こしていて、「ふーん」となっている自分が怖い。

…さて、萬福寺に量をとられすぎて息切れしてきましたが、この後には宇治に移動しました。

宇治といえば平等院

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先日の豪雨のため、宇治川は水量が多くて、川原には流木がひっかかったりしてましたが、この平等院の境内でも一部で土砂崩れが発生したそうです。この日も工事車両が土嚢を積んだりしている中での拝観になりました。

平成24年9月3日~平成26年3月31日までは鳳凰堂の屋根葺き替えと塗装工事があるとのことで、しばらく見られなくなります。というわけで、しばらくはこのお姿ともお別れです…。

今回で3回目となる平等院ですが、なんだか毎回同じところで「そうなんだ!」と感心している気がします。(笑)

京都のIさんに聞いたところでは平等院の藤棚が非常に有名だそうで、今回は気をつけて見ていたら、ものすごーく立派な藤の古木がありました。藤棚の密度が高すぎて棚下が真っ暗でした。すごすぎる。(笑)

宇治川の上に広がる空は、見るからに荒れたお天気な感じの空ですが…
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実際、困るほどではありませんでしたが、時折パラパラと雨が降ってきたりしました。宇治川の水量もものすごくて、行き場の少なそうな青鷺がたくさんいました。(写真は穏やかな場所ですが)

宇治では割と見所を色々リストアップしていたのですが、萬福寺でほぼ集中力を使い果たしたので、その後はサラッと。(笑)

平等院の後には宇治上神社に行きました。

世界遺産!、こちらも高山寺と同じく世界遺産「古都京都の文化財」の17のうちの1つです。
しかし、勢い込んで行ってみて、ちょっと拍子抜け気分を味わう方もいらっしゃるかもしれません。そんな、こぢんまりとした神社です。

境内は決して広くありませんし、山のように宝物があるわけでもありません。ただ、だからこそ昔のままの姿が残されているように思いました。

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境内には宇治七名水の中で現存する唯一の湧き水「桐原水」があります。小さな小屋の中では冷たい水が湧いていましたが、そのまま飲用には適さなくなっているようで、持ち帰って沸かしてから引用してくださいと看板がありました。ちょっと残念です。とても美味しそうだったのですが…

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↑この中に桐原水が湧いています。

暑い中を歩き回って一堂お疲れモードです。

最後は宇治ということで、ここは一服して参りましょう~。「中村藤吉本店」さんです。
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本当は他の場所で茶席の体験などを考えていたのですが、時間的にちょっと無理になってしまいました。

こちらは平等院店なのですが、もとは料理旅館だった建物を改装して使っています。大変趣きのある建物です。本店も、宇治駅から出るとすぐのところにあるのですが、ものすごく格好いいです。

こちらでいただいたのは
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またしても氷。(笑)宇治きん氷抹茶です。

暑かったんですよ!本当に!欲しくなるのは氷ばかり~。今回の旅行中、結局は飲む方の茶はちゃんと飲めませんでした…。

個人的には、ソフトクリーム要らないので、抹茶蜜を3倍にして欲しかった。(笑)

というわけで、氷を食べてひんやりしたところで高知から参戦のIさんとはお別れし、京都へ戻りました。Iさん、運転お疲れ様でした。大変助かりました~!

京都から東京へ。あっという間に戻ってしまいました。非日常から日常へ、頭がついていかない!

図らずも昨年に引き続き、地蔵盆の時期に京都に滞在することができたので、これは是非来年もこの時期には京都に来ようと考えました。真夏の京都ばかり体験することになりますが!

そうそう、Iさん、すみません。相変わらず長文ブログです…。←クレームがあった(笑)

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コメント

宇治は見所盛りだくさんの様ですね。
私も行きたいと思いつつ、中々行けずです。
先を越された様で残念。
でもお陰様で、行った気分で楽しませて頂きました。

???さん、こんばんわ!

うーん、うーん、文章からするに、私がすでに存じているお人なんですね?
どなたかしら(笑)。

宇治は、見所たくさんです。
今回、萬福寺が予想以上に広くて大きくて楽しかった(寺院に対してその表現はどうなんだろう)ので、非常に満足でした!また行きたいくらいです!

先遣隊として、お先に見学してまいりました。ささ、どうぞ安心してお行き下さいませ~♪

コメントありがとうございます!

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