上海の弁護士・公認会計士・税理士
2015年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリー

無料ブログはココログ

« ベイクドチーズケーキの続き | トップページ | 頭痛! »

右奥歯の挽歌 その2

痛い話なので苦手な方はご注意下さい。

~前回までのあらすじ~

中国留学中、米に白い石を混ぜられるという卑劣な罠に嵌まってしまった極楽天山。
大切な右奥歯を半分失いつつ、命からがら帰国して治療するも、その行く手には新たな罠が待ちかまえているのだった…。
詳細はコチラ

時は流れて。

中国から帰国後、しばしの後に日本の中国茶専門店で働いていたのですが…歯の定期検査に行くたびに、歯医者さんが「ここ、痛みませんか?」「ここは、疲れた時に痛みがでませんか?」と、聞いてきます。

喉もと過ぎれば、とはよく言ったもので、5,6年も経つと、中国留学時の悲惨な体験もよい思い出になってしまっています。歯医者さんが指摘したところこそ、当時「急いで」治療してもらったところで、神経を抜いて、半義歯のような状態になっているところです。(そういえば、あのときの右奥歯は、辛うじて根は無事だったのでした)

よくよく聞いてみると、根の所に膿嚢…漢字が合っているのか自信がないんですが、膿が貯まっている袋があるということらしいです…ができているとのこと。
もっとも決して珍しいものではなく、ニキビと同じで、自然に消えてしまうこともあるとのお話だったので、あまり気にしませんでした。

歯医者さんに行くたびに「右の一番奥は痛みませんか」と聞かれ続けたのですが…だんだんニュアンスが、単純に痛まないかどうかの確認から、この状態で痛まないはずないんですけど?という怪訝な感じに変わってきました。

それでも本当に痛くなかったのです。先生も治療しないとまずい、ということまでは言わなかったので、現状維持のままのある日。

左の治療をしてもらった日から、何やら左を治療してもらったのに右が痛いような気がしてきました。

そうこうしている内に…激痛が!

右ぃぃ!奥ぅぅ!またあの場所ーーーー!

今思えば、中国留学時の歯が割れた時の痛みは、火傷のような痛み(火傷したことないけど、笑)。ピリッとした痛みでした。痺れ痛いような。
この、膿嚢からくる痛みはズキズキとした痛みで、もっと身体の内部からの痛みな感じです。ドクドクとした血流の音がするような痛みです。そんなことを懇切丁寧に説明するのもどうかと思いますが(笑)

とにかく、寝ても覚めても痛いので、即行、歯医者さんに相談します。

留学していた時は、中国の歯科医に対する恐怖感(地方都市だったので、北京や上海のようなわけにはいかず…留学生仲間から聞いた話も色々と怖かった!)、しかも保険がきかない、ということで日本に一時帰国しなくてはならず、列車で26時間+飛行機+成田から自宅まで…と、とてつもなく歯医者が遠かったのです。
それに比べたら、ここは日本、行こうと思えばすぐに保険診療が受けられる♪ということで、最初は高をくくっていたのですが…

炎症が治まらないと抜歯ができない。

と、言われてしまいました。

歯の根本に大きな膿嚢が出来ているので、抜歯するしかないとのことです。もう、相当に痛いので「抜歯してください」とお願いしましたが、歯茎が炎症を起こしているので抜歯ができない、炎症止めの薬と痛み止めの薬を処方してもらって、様子をみるしかないと言われてしまったのです。

痛み止めにすがって、一晩経つと、痛みは悪化。なんかこんなことが昔あったよね…と、ちょっと遠くを見てしまう気分になりましたが(笑)、舌が触れても痛い。唾を飲むのも痛い。さらに酷くなって、身体が温まると血流がよくなって痛みがひどくなりました。

折しも、2月初め。寒さがまだ厳しく、温まりたいのですが、お風呂につかったりすると痛み止めでもどうにもなりません。(なお、この時、最初のうちは厨房の仕事に切り替えてもらって、氷を舐めたりしながら働いていましたが、そのうちそれも無理になりました)

痛み止めが効かず、夜も眠れないので、歯医者さんに行って強めの痛み止めに切り替えてもらい、一晩経ち、痛み止めがやっぱり効かないので更に強い痛み止めを貰いに行って、炎症の様子を確認してもらうと、まだ全然納まっていないとのこと…

どうにかしてくれ。

何がツライと言いますと、まずほとんど飲まず食わずなのもツライのですが…何より眠れないことです。しかも、顔を上に向けると舌が当たって痛い!横を向いても舌が当たる!結局、下を向いてうつぶせになって寝るしかないのですが、ちょっとでも舌が触れると痛いので、結局完全に意識を手放すことができません。寒いし。寒いし痛いしひもじいし!というのを何日か続けると、人間が崩壊します。やっぱりこの時のことは記憶が曖昧になっています。

私も痛いが、見ている家族もイヤそうでした。そりゃそうでしょう。飲めないし食べられないし、寒そうで痛そうで仕事にも行かない人が家にいるのです。親から「かわいそう」としみじみ言われる辛さといったら…(泣)

いい年して涙を流しながら(人間崩壊中)歯医者さんに行くと…

「口腔外科、に行きますか?紹介状を書きます」

と、言われ、とうとう国立病院の口腔外科を紹介されてしまいました。
口腔外科、初めてです。

ろくな判断力もないままに、もうとにかく早くなんとかしたい、と訴え、次の日、国立病院に行きました。(この当たり、とっても曖昧…記憶にないのですが)

初日はレントゲンを撮るだけでしょうね~と、歯医者さんは言っていましたが、国立病院の若い先生は、状態を見て一言、「これは痛いでしょう~。今とっちゃいましょうか?」と気軽に言ってくれました。口腔外科の先生は、本当に軽い口調の先生だった…。

今より痛いことはない!と断言できたので、私も間髪いれずにお願いして、治療室に入ってから20分もせずに抜歯完了。

呆気ない。
この数日間の痛みはなんだったんだ…!

…とは思いましたが、設備が整っている病院でないとできないレベルのことだったんでしょうねえ。

抜歯した後は当然痛いのですが、先の見えない痛みに比べれば、明らかに塞がるキズを負っていた方が気が楽です。麻酔がきいていても痛みがありますが、心は軽くなって、「これで今晩は眠れる…」と脱力しながら帰宅しました。

よく考えると、永久歯を抜いたのは初めてのことでした。
その後も経験がないので比べることができないんですが、とにかく、永久歯は抜かずに済むなら抜かない方がいい、これは間違いなさそうです。

★ちょっと気持ち悪い話になるので、知りたくない人は読まないように。

抜歯後、自宅に戻り、鏡で見てみると、抜いた後は穴になっています。(見るのに勇気が要りました…ってか、なんで見ようと思ったのか、笑)
出血はすぐに止まりましたし、思っていたよりも穴の大きさは小さく、カサブタのような感じで血のかたまりが溜まっています。

このまま落ち着くんだな、一眠りできるかな、と思いきや。

午前中に抜歯しての午後、うとうとしていたところ、麻酔が切れる感覚とともに、口の中に異物感があって目が覚めました。吐き出してみると、なにやらゼリー状の茶色い固まりが…。グミみたいな弾力のあるものです。
回らない頭で「寝ながら何か食べたのかしら」なんて思い、もう一度、横になりました。

しばらくすると、また口の中に異物感。…そのままにしていたら、口の中にどんどん増えていきます。

何事ー!?

またしても吐き出してみると、大さじ1杯くらいあるでしょうか。ゼラチン質の茶色い物体。

冷静になって考えれば、たぶん白血球が頑張っている証拠なんじゃないかと思うんですが、寝不足で何も考えられず、私はまた鏡を覗いてしまいました。

鏡で覗いたら、見ているそばから…抜歯した穴からにょろにょろと茶色いものが出てきてる…!

自分の口の中のホラーっぷりにドン引き!(笑)
その出てくる状態は、駄菓子屋さんに売っていた「ヘビ玉」みたいな感じです。(わかってもらえるか…?)

どこからそんなに大量に出てくるんだというくらい、景気よく口の中に溜まっていくので、30分ごとにうがいをしていました。ああ、気持ち悪かった…。

→次回、右奥歯の不在を嘆きの風が響き渡る。「右奥歯の挽歌」最終回でお会いしましょう。

« ベイクドチーズケーキの続き | トップページ | 頭痛! »

我思うゆえに我あり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/515574/54739138

この記事へのトラックバック一覧です: 右奥歯の挽歌 その2:

« ベイクドチーズケーキの続き | トップページ | 頭痛! »