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花粉症にお茶ってアリでしょうか、どうなんでしょうか。

花粉症の人、多いですよね~。
中国や台湾の人は基本的に花粉症じゃないんですが、日本に滞在して7年を超えると花粉症になる人が出てくるらしいですよ。

かくいう私もずーっと、すごーく症状の軽い「花粉症」で、「今年、いよいよ発症か!?」というのを5年くらい繰り返してましたが、去年ついに発症!くしゃみや鼻水よりも、目の上が赤く腫れるという思いも寄らぬ発症の仕方で、皮膚科に行ったら、スギとホコリのアレルギー反応が出ました!発症!

さて、ナツメがいいとか、ヨーグルトがいいとか、甜茶がいいとか、凍頂烏龍茶がいいとか…いろいろいろいろ、情報が溢れています。花粉症の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

もう数年前ですが、中国茶の専門店に勤めていた頃、テレビで「凍頂烏龍茶がいい!」と、唐突に放映されました。
寝耳に水。

それまでも、テレビで放映された翌日にドッと売れる、というのは体験していたので、その日はお休みだったアルバイトスタッフがその放送を家で見て、連絡をくれました。とりあえず追加注文をして、通常よりも在庫量を増やしておこう…そのくらいの気持ちでいました。

それにしても、それまで、凍頂烏龍茶といえば、「台湾で一番有名な、美味しい烏龍茶」としてしか考えていなかったのですから、びっくりです。というか、翌日、開店前からマスクをした一見して花粉症で悩んでいると見られるお客様が並んでいて病院の待合室みたいになっていたので、ちょっとゾッとしました。

このゾッというのは、「え、その期待に応えられるの?」という怖さです。
販売する側としては、お客様の質問にはできるだけ答えたいですし、自分はテレビも見ていないのでどのように紹介されたかもわかりません。

一番の疑問はなんで「凍頂烏龍茶なの?」ということです。
凍頂烏龍茶は、台湾中部、南投県鹿谷郷の凍頂山が原産の烏龍茶です。本当に厳密に「凍頂山」近郊で作った「凍頂烏龍茶」というのは、ごく少量ですし、値段も相当します。だいたい、そんなに量がありません。
環境によって作られる成分が花粉症に良いというのなら、手に入れるのがかなり難しくなってしまいます。

でも、もし凍頂烏龍茶の原料によく使われる「青心烏龍種」という茶樹の茶で良いのなら、台湾中部の「高山茶」も多くありますし、「包種茶」もあります。「東方美人」にも使われています。

さらに、「発酵度の低い烏龍茶」でいいというのなら、大陸の烏龍茶も範囲に入ってきます。

この辺りのところがハッキリしないまま販売をしなくてはならないというのは、お客様に対しては非常に後ろめたく、申し訳ないですし、自分でもスッキリしません。(そもそも、他の茶と比べても決して安価な茶ではないのです!)

開店と同時にほぼ完売してしまい、昨夜発注をかけた分の入荷待ちになったとき、再発注をかけましたが、すでに時遅し。販売元も突然のブレイクにてんてこ舞いのようでした。
店頭でも電話でも、お客様からの問い合わせが途切れません。昼過ぎに入荷分は、お取り置き予約で到着前に完売。急遽、他店舗の在庫分も回して貰いましたが、焼け石に水です。売り上げはすごいことになってますが、どうにもこうにも気持ちが悪い。

なくなっているのは「凍頂烏龍茶」と名がついているものだけ。「青心烏龍種」の高山茶は残っています。

本部の方で色々調べてくれ、どうやら「青心烏龍茶」ならとりあえず「メチル化カテキン」という成分が多いので花粉症にいいらしい、と連絡がありました。そんなわけで、ここからは凍頂烏龍茶を求めに来たお客様には、すでに品切れで、次回入荷の際にはご連絡いたしますということ、現在、凍頂烏龍茶によく使われる「青心烏龍種」という茶樹の茶葉なら、まだ在庫があります、ということを伝えます。

…が、半分くらいのお客様は「凍頂烏龍茶」の入荷を待つとおっしゃいました。マスコミ関係の方々、この重みをよーく考えて下さいましよ。目の前の店員が言ったことよりテレビの方が信じられるわけなんですよ。(まあ、たぶん私も自信無さそうに説明してたんだろうな、笑)

中国茶(だけじゃないけど)を販売する人にとって避けられない命題が、とてもわかりやすく現れた出来事でもありました。

お茶は健康にいい。

健康にいいからお茶を飲む。

というお客様と、

お茶は美味しい。

美味しいからお茶を飲んでほしい。

というお茶好き(な店員)との相克です。そんな対したもんじゃないか(笑)

…お客様が求めるものを売るのが商売です。
なんだけど!
…美味しい茶なんです。きれいな茶葉なんです。…薬じゃないんですぅ~。(←心の叫び)

あまりのお客様の鬼気迫る迫力と混雑に、淹れ方をお話するヒマもなかったので、たぶん多くのお客様はヤカンで煮出しちゃったんじゃないかな~と思うにつけ、返す返すも口惜しい。花粉症に効果がある、じゃなくて、せめて、美味しいのに花粉症にも効果がある…っていう風に持って行けなかったものか。茶葉をつくった職人さんにはあまりお見せできない混乱だったのは間違いありません。

「花粉症に凍頂烏龍茶」フィーバーも一息ついて、謎が少しずつ解明されてきました。やっぱり、テレビって怖いなあというのが正直な感想。今もネット上には「花粉症に凍頂烏龍茶」の文字が躍ります。わたしは長年このことがひっかかっていたので、今回改めて調べてみました。

きちんと検証できることは今、以下の通り。

①まず、「茶樹」いわゆる、「お茶の木」から作られる茶にはそもそも茶カテキンの抗アレルギー作用(特に花粉症に特化したものではない)がある。(これは各種研究機関から発表済み)

②3-O-methylgalloly-epigallocatechin(C-1)と4-O-methylgalloly-epigallocatechin(C-2)という2種類が青心大パン(パンは有という感じの月の中の横線が無い文字)種や大葉烏龍種の凍頂烏龍種から検出されたらしい。All About 2003年の記事から引用。リンク先がすでに消えているので正式な発表が確認できませんでした。この成分が花粉症に良いとされるんですが、研究所の発表では「凍頂烏龍茶」とまでは書いていなかったようです。おいおい。だいたい、凍頂烏龍茶に一番多く使われている青心烏龍種はどうなんだ?…ネット上には回答が未だ見られず。

③でも日本の「べにほまれ」には上記烏龍茶の約2倍の3-O-methylgalloly-epigallocatechin(C-1)が含まれる。All About 2003年の記事から引用 →べにふうき、べにふじなど、台湾種よりメチル化カテキンの含有量が多い茶はたくさんあります。

結論:凍頂烏龍茶が花粉症にいい、というのは、なんだかあやふや。検証されている茶樹でつくられている凍頂烏龍茶なのかどうかは要確認です。青心烏龍種のものが一番多いと思いますが、青心烏龍種に関する成分などご存じの方はぜひ教えて下さい。
日本人的には凍頂烏龍茶より(花粉症に関して)機能性の高い品種が日本にたくさんあるようなので、味や香りにこだわりがなければそちらでよろしいのでは…?

なお、現在「べにふうき緑茶の抗アレルギー作用とそれを利用した製品開発NARO農研機構で見つかるそれっぽい文章は以下だけ。

そこで私たちは、抗アレルギー作用を持つ茶品種の探索を行い、紅茶系品種「べにほまれ」や台湾系統が強いヒスタミン遊離抑制作用を示すことを見出しました。また抗アレルギー物質の単離・精製を進めたところ、エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート(EGCG3”Me)やエピガロカテキン-3-O-(4-O-メチル)ガレート(EGCG4”Me)(メチル化カテキンと命名)がその機能を発現する成分であることを発見しました

ここでいう「台湾系統」を凍頂烏龍茶と考えるのはあまりにも乱暴です…。

ちなみにこのメチル化カテキンが日本の紅茶系品種「べにふうき」や「べにふじ」に多く含まれてますが、紅茶にしてしまうと効果が消失してしまうそうなので、緑茶には向いてないんだけど緑茶に精製しないといけないんですねー。でも普通の蒸し緑茶にすると渋みが出ておいしくない、ということで、今さまざまな日本の生産者さんは釜炒りにしてみたりと製造方法を考えて、機能性と味わいをどうにか両立させようと奮闘中なわけです。

で、結局、表題の「花粉症にお茶はアリなのか」ってことなんですが…。

私も含め、周りの花粉症の方、お客様のご意見など、私の知る限りですが、それによって確実に言えることは。

1 個人差がある。
2 症状が重い人は軽くなるようだが、治るまでいかない。
3 花粉症デビューしたばかりの人は、体質に合うと、ほぼ完治。
4 長年悩まされた人はそう簡単にどうにもならない。
5 一回に摂取する量をきちんと確認してください。(飲み方、淹れ方で体内に入るメチル化カテキン量は当然変わります。)

お茶なので、普通のお茶の代わりにこの時期だけ上記のような茶に交換してみる、ってのはどうでしょうか。効果があったらラッキーってことで。薬と併用しても構わないものですし~、美味しいのをみつけて下さい。

…何が言いたいのかわからなくなってしまった。さて、ベニフウキでも飲もうかな!…美味しいのがあるから~!(ここを大声で、笑)

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コメント

おはようございます~!
おお~!学術的だ~。勉強になりまする。(^^)
花粉対策!飲んでおこうべにふうき。

みなさまにお知らせしたいことがあります。3月10日(土)・11日(日)にお茶好き仲間の楽しいイベントがあります!(京都の山奥なので遠いですが・・・・) 私はボランティアで参加します!各国のお茶を飲みま~す!
⇒ http://www.teafarms.net/

私はスーパーでレジの仕事をしています。
現在『塩麹』なるものが売れまくってますcoldsweats01
どうやら塩麹が何かに効くらしいんですよsweat02
その番組を見てないので「塩麹って何?」状態の私。
お客さんとの興奮度の違いに戸惑ってます。

みつさん、こんにちは!

花粉症の問題は本当はあまり触れたい部分ではないんですが(医療として考えると私の手にはおえない~!)、ずーっともやもやしてたので、これを機会にちょっと調べてみました。「ここまでは確実」ってラインが知りたかったので…もはや自分のための覚え書きみたいになってます(笑)

イベント楽しそうですね~!都合が合えば行ってしまいたい~。茶畑も見られるみたいですね!どこでもドアが欲しい~。

コメント&情報ありがとうございます!

あんでぃさん、こんにちは!

塩麹ですね~、うちでも母が誰かに貰ったとかで突然出現しました。こういうのは突然現れますね(笑)
テレビで紹介されたようですが、一つには「万能調味料」ということで、魚や肉の風味が増すんだそうですよ。母は「塩の代わりだと思って使えばいいみたい~」と、これまた大雑把に使ってます。「発酵食品だから身体にもいいんだろーねー」と、なんとな~く使ってるようです。

せっかくなので、ネット上をざっと調べたところ、効果としては順天堂大学の白澤教授という方が医学的にも美容と健康にとても優れた食材だと紹介されているようですね。疲労回復効果、ストレス軽減、便秘解消、老化予防、美肌効果など。量については、どれぐらい食べればいいという科学的な根拠がないので、少量でも毎日食べると良いらしいですよ。本当かどうかは知りません~。

和洋どちらにも合わせられる万能調味料、というキャッチフレーズが多いでしょうか。健康に良くて美味しくて、お手軽ということでブームが来ているみたいですよ~。当分続きそうなので、お仕事頑張ってください(笑)

トマトジュースでメタボ対策、ってことでうちの近所のスーパーではトマトジュースが無くなったりしてますが…どれでもいいから一年間続けてみようよ、みんな…(笑)

フードファディズム(Food Faddism)という言葉がありますが、テレビや雑誌などのことをうのみにしてくるくる遊ばれてしまわないようにしたいもんですね~。

遅ればせながら すみません。
面白いですね~ 最近だとインフルに対してのヨーグルトですね。
実家の母が、「腸」に調子がいいから食べてたヨーグルトがありません。
そうなると笑い事じゃないです。ほんとにsweat02

ところで、お茶に花粉症がいいと言われた時があったんですね。
静岡は全国的にも花粉が多くて花粉症の人も多いんですが
その時は緑茶をやめて中国茶になったんでしょうかぁ(笑)

てんちゃんさん、こんばんは!

当時、静岡県から注文は…なかったような気がします。そのときにはもう静岡県内にはベニフウキも出回ってましたしねぇ。静岡の方は冷静だったんじゃないかなあ。(静岡びいき、笑)

まあ、なんでもいいけど普段買ってる方の分は別枠にしたいですよねぇ…ヨーグルト、みつかりましたか?うちは宅配でヨーグルトや牛乳が定期的に届くので気がつきませんでしたよ。

テレビや雑誌に書いてあること、一度ネットで調べるだけでも違うので、情報はうまく使いたいもんですね。

コメントありがとうございます♪

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