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潮州二日目(鳳凰山脈)

さて、昨夜の興奮も覚めやらぬ中、早朝から鳳凰山脈一帯の茶畑へ向かいます。

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どどーん。これが、烏<山と東で一字>山(ウードンサン、この「ウードン」の発音が訛って「ウーロン=烏龍」の語源になったんじゃないかという説があるくらい烏龍茶の歴史が古い山です)の麓にあるバスセンター。ここで、観光バス?に乗り換えます。この仕組みはよくわかりません。麓から上に上がれる車が制限されているのかもしれません。

実は、ここで、黄柏梓先生が合流してくださったんですが・・・この黄柏梓先生、私の中では幻の先生でした。以前の会社の出張で広州に行った際、茶市場で単叢の話を聞いていたところで手に入れた本が「中国鳳凰茶」という本。非常に詳しくて、私の広東烏龍のバイブルだったのです。まさかまさかの作者のご登場ですよ。うわー・・・。
黄先生と葉先生の鳳凰茶の双璧とともに烏<山と東で一字>山に登っちゃうわけですよ。変な笑いが漏れてきそうです。

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烏<山と東で一字>山は、1000m以上の山が50以上ある鳳凰山脈のうちの一つです。鳳凰山脈は花崗岩と黒雲母、赤土、黄土で出来ています。

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そして、いつからだかしりませんが、もう、今現在は茶だらけ、茶畑だらけ。

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およそ、岩以外の場所は茶樹のようです。これはこれでちょっと想像外でした。見事な段々畑。

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同じ高山の段々畑でも、台湾と趣きが違うのは、「単叢」作りという特殊な茶のためです。「単」はシングル、一つの、という意味、「叢(本当は木偏です)」は一株、とう意味です。つまり、本来の「鳳凰単<木叢>」は、鳳凰山脈に生えている、一株、一本の茶樹から作られた茶であり、同じ品種だろうが何だろうが、他の木の茶葉とは混ぜずに作るというものなのです。

なんでそんなことをするかといえば、一本一本の木が特色のある香りを元々持っていたからで、「鳳凰単<木叢>蜜蘭香」とか「鳳凰単<木叢>茉莉花香」とか「「鳳凰単<木叢>杏仁香」とか香りの名前がつけられています。「蜜蘭香」の生産量が一番多いようですけどね。
一本の木からしか採れないということは、生産量には当然限りがあるわけで、特に高山の老木の茶樹のものなどはそれだけで希少価値が高く、お値段も乾いた笑いが漏れるほどになります。1斤(500g)で1万元してしまうのもザラですが、仕方ありません。

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こちらは宋種蜜蘭香単叢の古木。海抜1160mにあり、高さ約4m、枝幅直径6mほどの大きな木です。この木で収穫量は8kg。生葉で8kgですから、製茶すると単純に1kgもありませんね・・・。
ちなみに「宋種単叢」とは、元の母樹の自然交配で出来た実生(種から生まれた)の茶樹で200年以上のものを指します。茶の木は挿し木で増やすことができますが、宋種単叢は挿し木ではないということですね・・・。200年以上、って、それだけでもすごいですが、古茶樹と呼ばれるのは400年以上のもの(明確に決まってはいないそうですが)です。

でもって、700年の古木がこちら。
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茶樹も700年を超えると暴れ出すので檻の中に入れられます。・・・って、ウソですよ(笑)

観光客や心ない人が木を傷つけるため、その保護のためにこのような柵というか、檻というかが作られたそうです。なんてことするんじゃ!

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昨年は寒波で凍ってしまい、今年の収穫はわずか2斤半(約1,2kg)だったそうです。最盛期には16,8斤(約8,5kg)採れたそうですから、ずいぶん減ってしまっています。何しろ13人が茶摘みをしていても葉が茂って姿が見えなくなるくらいだったそうですから、今はずいぶん弱ってしまっているのがよくわかります。
有名になり、人が近づいて、木が弱る・・・屋久島の縄文杉でも問題になっていましたね。
檻に入るべきは人間なのかもしれません。うーん。

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黄先生作「千好茶葉」の四文字が茶樹にいたずらする人間を威嚇するように(?)見下ろしていました。

山には点々と茶農家が小さな工場兼住居を構えています。
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黄先生と葉先生は、いく先々で(ほぼ全員に)挨拶をされていました。さすが、顔が広い。
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道ばたには薪がたくさんつまれています。
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これは鳳凰単叢の製茶に欠かせない、焙煎行程で使われる薪だそうです。「日生香、火生色」と言って、日の光で茶葉を凋れさせる過程が素晴らしい香りを生み、焙煎の過程をじっくりすることで良い色を出す、のが重要ということだそうです。これによって何煎も味と香りが続いていく素晴らしい味わいの茶ができるのです。そーよねー、焙煎て大事よねー・・・茶の生産地に行くたびに「焙煎」の重要さを感じます。

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山を登り続けて、ほぼ頂上近く、天池鳳凰茶業有限公司さんの工場です。
この会社は非常に新しい工場を二つも持っていて、機械も最先端のものでした。茶畑は「生態茶園」で、農薬はもちろん、有機肥料も使っていない、自然のままの茶園です。

芝蘭香をいただきましたが、濃密な香りのこれまたおいしい鳳凰単叢でした。ありがたや。

こちらでは紅茶も作っています。
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その名も「天池紅」。わかりやすっ。
お味の方は……意外(?)に、くせのないというか特徴のないというか・・・素直な味の紅茶でした。ん?これ、褒めてないか。なんか鳳凰単叢の強烈なインパクトに比べると、どうしても香りがおとなしい気がしてしまうんですね。

でも、毎日飲むならこの方がいいのかも。飽きのこないお味だと思います。毎日飲んでみてないけど。(笑)

なにゆえに天池茶業さんだったり天池紅だったりするかというと・・・
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標高1325m以上のところに天池という湖があるからなんですねー。
旧名を「玉泉池」。昔は仙人が遊びに来たという伝説が残る美しい湖です。現在は周辺住民の水資源ということで以前より大きくされ、半人造湖になっているそうですが、「神魚」とも呼ばれる四脚魚や、50kg以上の亀や、柔らかい甲羅のカニなど珍しい生物がいるんだそーです。

なお、この湖のすぐ上に軍事施設があり、この湖自体はわりと観光地っぽいのですが、写真の構図はものすごく限られます。記念写真の難しい観光地です(笑)

その他この鳳凰山脈一帯には仙人に関わる名所が多々あるそうですが・・・
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こーんなかんじだったり

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こーんな感じだったりすると、もう今や仙人も遊びに来るっていうより茶を作りに来るしかないって感じですかね。これも一種の自然破壊・・・なんだろうなあ?この山の元の姿がわからないくらい畑だらけです。標高が高いところは茶と松以外ないくらいに畑だらけですが、下山してくると・・・

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こんな感じで、他の緑も青々しています。高山の茶の方が美味しい=高く売れる、低山の茶は安い、という単純な理由で高山に畑が増えたんでしょうが、なーんかちょっと問題がありそうです。

下山してきて、お昼ご飯です。麓にある農村料理のお店にて。このお店、茶葉の焙煎もどこかでやってるらしく、お茶のいい香りがします(笑)
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まずはとにかく涼茶。漢方のブレンドティーですね。暑い時に飲まれるものです。慣れると美味しい。

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はい、ぺろり終了。珍しいものがたくさん出てきました。一番珍しかったのは、田んぼのタニシ的巻き貝と、田んぼの水草的根っこのスープ。味もそのまま。自然な田んぼ風味でした。(笑)いや、美味しいんですよ。不思議に。

そうそう、忘れちゃいけない、やかんマニアのための一品。
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なかなかスタンダードですが、使い込まれ具合は良いですね(笑)部屋の片隅にちゃんと白磁の茶器一式が揃っているのがなんともいいですねえ。自然です。

黄先生とはこのお昼ご飯のレストランでお別れでした。突然すぎてちゃんとお礼もできなかった・・・。100%ご覧にならないと思いますが(笑)この場で叫ぼう。ありがとうございましたーっ!非常感謝!
サイン貰えなかったーと嘆いていたら、見るに見かねた(?)Iさんが、本を交換してくださいました。図々しくも交換してもらっちゃいました。Iさん本当にありがとうございます。やっぱり断ったら後悔してたと思います・・・。

その後、葉先生の工場に言って、最新型の餅茶を試飲させていただいたり、旧型の製茶機械を見せていただいたりしました。楽しいぃ。
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どーですか、これ。江戸のからくりものを見ているような感じがしませんか。茶葉の選別機械だそうです。

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これこれ!手動式揉捻機~!かーわーいいー!(←?)
葉先生は、このように古い機械を集めて、いずれ博物館を作る予定とのこと。その他にも若い人たちの茶芸のトレーニングセンターや、観光の人のための宿泊施設など、一大プロジェクト進行中です。

さて、とにかく今日は盛りだくさん。この後、潮州といえば白磁茶器!ということで、白磁茶器の店が集まっている場所(市場・・・ではないと思う?)に行きました。
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時間の問題か、日付の問題か、元々なのかわかりませんが、なんだか閑散としている中、大急ぎでまわります。茶器を扱っている店はそれほどなく、結構大きな壺や置物の店が多い……かな?時間があって、ゆっくりみたらまた違うんでしょうが、今回は急ぎ足なので、あまりよくわかりませんでした。時間かけてまわってみたいなー。

夕飯は潮州式点心のお店にて。
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またしてもぺろり終了。

香港の点心に比べると、鄙びた感じがするのは、実際田舎だから(失礼)でしょうか。全体的に見た目と味のギャップがあるおもしろ点心が大かったように思います。不思議料理。テーブルの関係もあって、説明してくれる人がいなかったため、よけいに不思議な味と不思議な風味に感じました。「これなんだろー?」→食べる→「何かなー?」の繰り返し(笑)

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小さくて見えにくいかもしれませんが、潮州名物のメニューが並んでいまして、食べました。いや、食べたはず。よく・・・わからなかった・・・。(いろいろすみません)

この後、昨日予約した茶葉を葉先生のお店まで取りに行ったり、帰りは潮州の街中をウィンドウショッピングしたり(笑)、漢方薬局に行ってみたりしました~。上海より落ち着くのは、田舎なせい?私が田舎属性だからしょうがないことなのかしら・・・

さて、明日の朝は早いです。潮州にお別れして香港に参ります~。

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