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しょーもない話なんだけど、気になって仕方なかった。(某所より再掲)

問題。「ここに鳴かないホトトギスがいます。あなたならどうしますか。」

条件。「鳴かぬなら ●●●●●●● ホトトギス」の●部分に答えを入れること。

有名なお三方が読んだ句がありますね。(後世の創作だと思うんですが・・・創作ですよね。)

織田信長「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

役に立たないのなら殺してしまえ、という思い切りのよさと酷薄さが信長という人を顕しているということでしょう。え、ちょっと待ってよ、今から鳴こうと思ったのに!とかいう弁明の余地すらそこにはありません。

豊臣秀吉「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス

レッツ・ポジティブ・シンキン!な秀吉を表現した句です。そこには「オレ様が鳴かせてやるぜ」という傲慢さが垣間見えるのですが、それすらも秀吉の魅力になるのでしょう。ひねくれたホトトギスならば、かえってムキになって鳴かなくなりそうですが。

徳川家康「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス

いつまでもいつまでも待てる、というある意味余裕のある句です。戦国を終わらせるぞ、という意気込みが滲んでいるのかもしれません。合戦に明け暮れる毎日ならば待っている余裕は生まれないでしょうから。

詠み人知らず「鳴かぬなら 鳴かんでもいい ホトトギス

諦観の句。現状を認め、ホトトギスの意向を尊重している寛容さを顕す句・・・に一見みえるが、実はホトトギスなど眼中にないだけかもしれない。「な、鳴くから!今鳴くから、ウグイスなんかの声を聞かないで、オレの声を聞いてくれようおうおう・・・」とホトトギスは泣くかも。

詠み人知らず「鳴かぬなら 泣いて頼もう ホトトギス

第三者に対して、一緒にお願いしてくれよ、泣いて頼めばホトトギスもわかってくれるさ、と頼んでいる句。一人で泣く勇気もないくせに、ホトトギスを鳴かそうなんぞ片腹痛いわ。

詠み人知らず「鳴かぬなら それもいいよね ホトトギス

前述の諦観の句と同じ系統なのだが、こちらの方がずっとフレンドリー。鳴かないなら、それもいいよね、そういう道もあると思う。何もホトトギスだからってぇ、絶対に鳴かなくちゃいけないわけじゃないんだしぃ。

詠み人知らず「鳴かぬなら 先に教えろ ホトトギス

この性急さは、「殺してしまえ」の信長系ではあるのでしょう。ただ信長ほどのダイナミックさはない。限りなくビジネスライク。鳴かないなら鳴かないで、先に教えろよ。時間の無駄じゃん。オレ、三時から会議なんだよ。

詠み人知らず「鳴かぬなら 鳴かぬと言えよ ホトトギス

同「鳴かぬなら 笑ってみせろ ホトトギス

どちらも無茶を言う。この人はホトトギスにむかって「鳴かぬと言え」「笑ってみせろ」と言うのか。駄々をこねる子供のようだ。

詠み人知らず「鳴かぬなら ここでお別れ ホトトギス

自意識過剰な句である。ホトトギスと付き合っていたつもりだったのはおそらくこの句を詠んだ者だけであろう。一方的にホトトギスに向かって「ここでお別れだ!」「俺たちは終わったんだ!」と叫んでみても、ホトトギスは痛くもかゆくもなかろう。

詠み人知らず「鳴かぬなら もう知らないからな ホトトギス

同じく自意識過剰な句である。一歩踏みだして「もう知らないからな!」、また一歩「オレはウグイスのところに行くからな!」、後ろを振り返って「後で後悔したって遅いんだからな!」・・・行くなら早く行ってしまえ、ということ。

詠み人知らず「鳴かぬなら 喰っちまおうぜ ホトトギス

何気にポジティブ・シンキンな秀吉型である。生物にとって一番重要なのは生きることであり、それはすなわち食べることである。鳴かないのであれば、喰う。そこに感情の入り込む隙間はない。本能の赴くままに喰らえ!野生の息吹が聞こえるか!

詠み人知らず「鳴かぬなら 鳴かずにおれよ ホトトギス

一見、諦観の句。「鳴かんでもいい」とか「それもいいよね」と同じ感じがするが、こちらの方はずっと業が深い。鳴かないのであれば、最期まで本当に鳴くなよ?後になってどうせ鳴くくらいなら今鳴けよ?鳴かないんだな?本当だな?・・・脅迫に近い。

詠み人知らず「鳴かぬなら どっか行っちゃえ ホトトギス

「もう知らないからな」と同じ低レベルではあるが、こちらの方が更にお子ちゃまである。自分がお子ちゃまであることを自覚していてこれを言うのであれば、その悪辣さは計り知れない。年のいったホトトギスなら憐れに思って鳴いてくれるかもしれない。

今日はここまで。(まだあるんかい!)

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